研究所長の挨拶
「現代精神科学センター」研究所長の挨拶

研究所長 山内裕史
近年は「精神科学」という言葉の力が弱体化して久しく危機的な時代ではないでしょうか。「精神科学」の語源は遡るところ、19世紀におけるディルタイの生気論哲学やシュタイナーのスピリチュアリズムから端を発して、国内でも太平洋戦争時頃の反全体主義イデオロギーを経て、精神医学の科学としての実証性を基礎付ける研究の時代もあります。
過去の時代には「精神科学」の定義を巡って様々な変遷はありましたが、「現代精神科学センター」は改めて独自の定義を下させて頂きたいと考えております。当研究所は、「精神保健福祉学」を学問として基礎付ける為、精神系統の理論全般の科学的方法論を以って解明する事を最終目標とします。既存の「精神科学」理論とは一線を画した上、「精神保健福祉学」を基礎とした「精神科学」の再定義を探究します。
当研究所は「精神保健福祉学」を標榜する研究機関ではありますが、研究所長の山内自身が精神保健福祉士の国家資格を所有するソーシャルワーカーという立場です。今日における「精神保健福祉学」の研究は未だ黎明期にあり、当該理論の調査と研究が心待ちにされている現状です。職能団体である公益財団法人の日本精神保健福祉士協会が出版された『精神保健福祉士業務指針』(第3版)によりますと、以下のように当該業務を取り扱う為の指針が定義されております。
III.マクロレベルの業務
25 調査研究
精神保健福祉士がかかわる実践について検証し、よりよい実践につなげるとともに、精神保健福祉にかかる実態把握や状況分析を行い、その結果を社会に発信する。
26 政策提言/政策展開
精神保健福祉に関連する制度・政策を分析し、改善のための具体的な提言を行い、共生社会の実現に向けた施策の展開に関与する。
当研究所の立場も上記の業務指針に則って、精神保健福祉のソーシャルワークをマクロレベル(対社会レベル)で取り組み、堅実な理論研究による社会変革(ソーシャル・アクション)を目指します。具体的には、学術論文等を発行する活動によって、学術資源という社会資源の充実化を図ります。なお、当研究所は医療機関やカウンセリング相談室ではない為、ミクロレベル(対人レベル)のソーシャルワークは行いませんので、予めご了承の程をお願い致します。
また、当研究所は、研究による研究の為の研究で自己完結する事はなく、ソーシャルワーカーをはじめとした対人援助職の現場へ理論を還元します。そして、専門家間の研究と臨床だけに終始する事もなく、当事者のセルフヘルプやピアサポートの現場にも理論を還元します。さらに、対人援助職や当事者活動の現場から得た知見を理論化する事で、研究職としてより現場で使用可能な理論を研ぎ澄まします。「研究職と対人援助職と当事者」という三方向からの相互作用のサイクルを大切にして、研究による支援活動に励みます。
今日では定義が曖昧な「精神科学」という可能性ある学問を応用して、「現代」という時代向けに再定義する事によって、精神保健福祉に関わる全ての人がウェルビーイング(幸福)である社会の明日を希求して邁進する所存です。
今後とも現代精神科学センターをどうぞよろしくお願い致します。
2023年4月吉日
現代精神科学センター 研究所長 山内裕史
研究所情報

- 研究所名称
- 現代精神科学センター
- 英語表記
- 英文字は、Contemporary Mental Science Centerと表記する。
本研究所の略称は、英文字の頭文字を取りCMSCと称する。 - 研究分野
- 精神保健福祉学の基礎論。
精神科ソーシャルワークの臨床と政策の研究。 - 研究方法
- 文献研究。
注:当研究所は医療機関、カウンセリング相談室ではありません。 - 最近の研究テーマ
- 精神疾患の実在論。
- 研究所の目標
- 精神保健福祉学の研究を通して社会に貢献すること。平和で幸福な世の中へと改善すること。
- 研究所のテーマ
- 臨床知、研究知、当事者知の三つの知性、知識、知力の統合。
- 管理者
- 山内裕史(ソーシャルワーカー、ケアワーカー、研究者、ピアサポーター)。
- 連絡先
- cmsc9999@gmail.com
- 所在地
- 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1丁目11番1号 水信ビル7階 現代精神科学センター窓口
最近の記事一覧
カテゴリー
アーカイブ
2026年
- アクセス数

- ページビュー数
